numan編集部
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倹約家で几帳面なイケメン弁護士・筧史朗(通称シロさん / 西島秀俊さん)と、人当たりが良くハートがふんわり乙女な美容師・矢吹賢二(通称ケンジ / 内野聖陽さん)という男性カップルの同棲生活あれこれを、ふたりの食事と人々との関わりを軸に描き出します。
第4話の季節は12月。シロさんとケンジの出会いや、クリスマスのメニューにまつわる思い出が明かされます。またシロさんは、父親の手術に際して母親の「意外な一面」を知ることに。
INDEX
シロさんのご両親が、ケンジと同居していることについて複雑な心境であることを、ケンジは重々承知しています。その上でのケンジの心配りに「ありがとう。渡すよ」と受け取ったシロさん。ケンジはにっこりと微笑むのでした。
切子柄のミニタオルをお母さんはひと目で気に入り「素敵。その方にお礼言ってね」と言いながら、タオルに顔をうずめます。そんなお母さんを見て、シロさんは思わずポロリ。「お母さんてさ……結構、お父さんのこと好きだったんだね……」
自宅に戻り、いつもお父さんが座っている椅子を見つめながら「毎日一緒に暮らしている人って特別なのね」とつぶやくお母さんの言葉を、シロさんは静かに聞いていたのでした。
それは3年前の夏、当時のシロさんの彼氏に連れられていったゲイバーでのこと。ゲイの“モテファッション”からかけ離れている出で立ちのシロさんは、まったくモテませんでした。
シロさんいわく「女性がスッピンで合コンに来るくらい場違い」。
その年の年末、客として美容室に来たシロさんは、ケンジがマンションの水漏れで部屋に住めなくなったことを知ります。店長宅に居候していると言い「泣きたくなってきちゃった」というケンジの話をシャンプー台で聞きながら、顔にペーパータオルをかけられたシロさんは、思い切って言いました。
「あの……ウチ……来る?」
ようやくためらいがちに「いいの?」と聞き返したケンジに、シロさんは(相変わらず顔にペーパータオルをのせたまま)ウンウンと無言でうなずきを返したのでした。そんな当時のことを、ケンジの仕事場を見上げながら思い出すシロさん。何も知らずに仕事をしているケンジが知ったら、うれしくて飛び上がっちゃうだろうな。
「あれくれた人さ……ケンジっていうんだ」
「名前……矢吹賢二っていって」
シロさんが思い切って明かした“彼氏”の名前を聞いたお母さんは「ありがとうってお伝えしてね」と、ケンジの気遣いに感謝。シロさんもホッとしたことでしょう。
その後、何にも知らずにウキウキとクリスマスケーキを取り出すケンジと、そのケンジの姿を見ながらまるで“チベットスナギツネ”のようなジト目になるシロさん。
(まったく俺の好みのタイプではない……)
(ただ、毎日一緒に暮らす相手として……)
「うん、正解だな」
「でしょぉ~♪」シロさんの心の声が聞こえないケンジは、もちろんケーキのことだと思っているんですよね。可愛いなあケンジ。そして本心は明かさないままであっても、ちゃんとケンジのことを大切に思っているシロさんも素敵。「毎日一緒に暮らす人は特別」というお母さんの言葉が、沁みますね!
毎年ケンジのリクエストで同じメニューを作るシロさんは「他に何か食いたいものとかないの?」とケンジにたずねます。ケンジは「おせち料理みたいに毎年決まったメニューのほうが特別感があっていい」と答えますが……実はこのメニュー、ケンジがシロさんと暮らし始めた日にシロさんが作ってくれた料理だったんです。
ほんっとうに濃厚でおいしそうでした……。深夜の放送でこのラーメンはまさに「飯テロ」としか言いようがありません。ケンジ、なんてことしてくれるんだ~!
また、レンチンで作れる半熟たまごの作り方も目からウロコ。原作を読んで以来、いつもケンジの真似をして半熟たまごはこの作り方なのですが、あらためてドラマで見てもすごく簡単で便利です。
またどうやら、次回料理をするのはケンジみたい。しかも袋ラーメン……タマゴがのってこれまたおいしそうですねえ。夜中にお腹がすいちゃいそうだけど、第5話も楽しみです!
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