【考察4】『おそ松さん』2期16話『となりのかわい子ちゃん』でトト子が泣いた理由――キンちゃんとは“誰”だったのか?

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“となりのかわい子ちゃん”とは誰だったのか

次の日、故郷へ帰ろうとするキンちゃんのもとに、トト子は餞別の魚を持って駆けつけます。セリフは聞こえませんが、お辞儀を繰り返し、最終的に土下座までしているところから見るに、前日のことを謝罪していたのがわかります。

ところが、6つ子にはお怒りの様子のトト子ちゃん。自室で彼らを叱りつけるとき、彼女はこう言います。

「いい? わかってる? キンちゃんは許そう。いい子だったからね!」

このとき、キンちゃんはもう“誰”と問いかけるような不可解な存在ではなくなり、一人の人間としてトト子の中で消化されたことがわかります。トト子はさらに、

「あなたたちの“となり”には、弱井トト子という最強の“かわい子ちゃん”がいるの! んなポッと出にホイホイ目移りしないで!」

と続けます。タイトルの“となりのかわい子ちゃん”とは、キンちゃんではなくトト子のことだったのです。

いつもどおり自信を取り戻し、6つ子に自分の素晴らしさを説くトト子。「あの〜、ちなみに、今後この中の誰かと付き合う可能性は?」というおそ松の問いには、「え? まあ、それはないかな」とあっさり返答します。

珍しく男らしい対応をしたおそ松やトド松に立ったフラグさえ、あっという間にへし折ってしまうトト子は、さすがは“普通のヒロイン”ではなく、『おそ松さん』のヒロイン。これからも、6つ子が“かわいい”と絶賛するトト子らしさを振りまきながら、6人のとなりで笑っていてほしいものです。

(執筆:飯塚ゆとり/編集:小日向ハル)



■DATA

おそ松さん
キャスト櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾 他
配信情報テレビ東京系列 他
監督藤田陽一
キャラクター
デザイン
浅野直之
原作『おそ松くん』著:赤塚不二夫
Copyright©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
TVアニメ公式サイトhttp://osomatsusan.com/
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